方法は画像のように安価な2×4の木材を使って作ります。2×4はツーバイフォーと読み、木材の太さを表しています。2は約2インチ、約19mmで4は約4インチ、約89mmとなり厚さ約19mm、幅約89mmの規格の木材のことを言います。ほかにも1×4や2×6などがあります。ホームセンターや値段の違いで太さの誤差が大きかったり、反っていたり、節が多かったりと個体差が大きいです。
まずは部屋の高さを測ります。最近の建て売り住宅や賃貸マンションなどの天井までの高さはだいたい2400mm(240cm)程度が多いと思います。2×4の木材の長さはホームセンターに売っているものだと6フィート(約1820mm)、8フィート(約2440mm)、10フィート(約3050mm)、12フィート(約3650mm)あたりはあると思うのですが、天井の高さに合わせて木材を買うと8フィート(約2440mm)の長さになります。しかし木材は長くなるほど値段が高くなるので、場合によっては値段が高くなることがあります。
参考価格として8フィート(約2440mm)は600円程度、6フィート(約1820mm)は350円程度と長さは1.3倍程度に対して価格は1.7倍となっています。
今回は他に使う予定があるので6フィートを使いましたが8フィートを買ったつもりで話しを続けていきます。
必要なものはこちらです。(用意したもの)
あとギターハンガー(お好みなものを)
木材8フィートを1820mmと450mmに切ったもの
長ネジ(全ネジ)M12サイズ200mm1本(1mを5等分にカット)
ボルト2個(長ネジと同じサイズ)
ワッシャー2枚(長ネジと同じサイズ)
コルクシート(ゴムなどでもいい)
ギターハンガー
材料はこれだけです。細かいことは説明しながらで
まず木材を加工します。長さは好みですが天井の高さよりも合計が5cmから10cm程度短くしてください。これ以上長いと固定されず倒れる危険性があります。短いとナットが入らなかったり、ナットが締めにくいです。8フィートの木材であれば2200mmと150mmくらいが見た目にいいのではないでしょうか。木材のカットはホームセンターでも切ってくれます。出来るだけソリやねじれがないものを購入してください。
次にネジが入るように二つの木材に穴を開けます。家にM12サイズのドリルがあったのでM12のネジにしましたがM10でもM14でも良いと思います。M10以下の細さでは強度が心配なのでやめたほうがいいです。M12とは直径は12mmということです。
こんな感じで中心に記しをつけて開けていきます。
このように二本とも開けます。深さはだいたい4cmにしました。
できるだけ真っ直ぐに同じ位置に開けてください。
次は長ネジをカットします。画像はありませんがサンダーでカットします。ホームセンターでもやってくれるかもしれません。
カットするとバリが出来てナットや木材に入らないことがあるのでペンチなどで取り除きます。
次は床と天井の保護と滑り止めのためコルクシートを貼ります。コルクシートはたまたま家にあっただけなので100均などの滑りどめシートやゴムシートでもいいです。両方に貼ります。
貼り終えたら、先ほどの穴にネジを差し込みます。
ボルトの滑りを良くして力がかかりやすいようにワッシャーをかませました。
下になるほうの底までいれてボルト締めないでおきます。
上も同じようにつけて、ナットは緩めておきます。
ゆっくりと立てて設置場所に移動します。もし長かった場合天井に当たって壁紙が剥がれるのでゆっくり注意してください。もし当たってしまう場合はネジの穴を深くすれば大丈夫です。
立てると計算通りに少し隙間が空きます。
固定していないため上と下の木がズレていますが木材のソリなどにより倒れてきてしまう場合は下の木の裏表を変えてみるとうまくいくことがあります。
上の木を天井につけるとこのくらいの隙間が空きました。上のボルトを締めて固定していきます。ある程度締まってきたら下のボルトも締めていきます。
ズレないようにちゃんと突っ張って固定できればベースは完成です。
下はこんな感じ、配線の関係で壁にぴったりとつけませんでしたが、つける場合は壁の出ている部分に合わせて末端の木材を削ればぴったりと壁について安定性が増します。
この柱はギターハンガー以外にも棚を作ったりするときの支柱として使えます。ただこのままでは壁沿いに設置しないと不安定になり危険なためパーテーションとしては使えません。パーテーションとして使う場合の強化版は下で説明します。
次はギターハンガーをつけていきます。今回買ったのはこの高性能なギターハンガーです。
少し高めですがギターをかけると自動でロックがかかるというものです。アマゾンでも評価はかなり高いです。使ってみてもしっかりしていて安心してギターを預けられる感じです。(こんな感じでロックがかかります)
ギターハンガーをつけていきます。写真とるの忘れましたが、つけるところにギターハンガーを当てネジ穴に印をつけ、ドリルで下穴を開けます。
(写真は開けたあとです。)
ブレていますがとりあえず仮止めです。
正面からだとこんな感じです。見るとわかりますがネジ穴が見えず非常にネジの取り付けに困難しました。
そして完成です。
横から見るとこんな感じ
ギターを変えました。ギターの名前がわかる人がいたらそれは私を同じでマニアックです。
やはりアコースティックギターをかけると見た目がいいですね。
このギターハンガーはアコースティックギターをかけても後ろに余裕があります。
かかった費用
8フィートの木材を買って1本作った場合
木材600円
長ネジ300円
ナット200円
ワッシャー100円
ゴムシート100円
計1,300円+ギターハンガー200円〜2,000円
ちなみに手軽に突っ張りできるこちらの商品を使った場合の価格は
器具約900円
木材600円
計1,500円+ギターハンガー200円〜2,000円
こちらの方が200円高くなります。手間を考えるとこちらのほうがいいこともありますが、この商品は木材の末端に器具をつけるため壁にぴったりとつけることができません。今回のやり方なら端の部分を削れば壁にぴったりとつけることができます。
さらに、上に書きましたが棚などを作るために柱として使えるため何本か作るとするとかなり価格が抑えられます。今回は4本作る予定なのでその価格を出してみます。
6フィートの木材を5本買い1本を4等分にする。
木材350円×5=1,750円
長ネジ300円
ナット200円
ワッシャー100円×2=200円
ゴムシート100円×2=200円
計2,650円1本分663円+ギターハンガー200円〜2,000円
このように他に使う用途があれば1,000円以下で作ることができます。
パーテーションのように使うときは
この柱の作り方では強度が弱いため壁につけていないと不安定になるのでパーテーションのように使う場合は少しコストがかかりますがボルトを1本ではなく、2本使い木材との隙間を5cm程度に短くし、ネジ穴を8cm程度に深く開ければ安定性が増しパーテーションのように使えると思います。ただし試してはいないので、もしやる人がいたら必ずグラつかないか確認してあまり重いものには使わないようにしてください。
終わりに
この柱を使った方法はギターハンガー以外にも使えるので道具が揃っているならばいかがでしょうか。
また柱を使ったなにかを使ったらブログに書きたいと思います。