カレーリーフとは主にカレーに使われるスパイスで特に南インドでよく使われます。生で使うと独特な香りがつくのですが日本では生のカレーリーフは手に入りにくいので乾燥したものが売っています。しかし生に比べて乾燥したものは香りが格段に少なくなり出来たカレーは物足りないものになってしまいます。 そのため生のカレーリーフを手軽に使えるようにカレーリーフの苗を購入して育ててみました。
とりあえず簡単に育て方を調べて試行錯誤しながらやってみた結果となります。記事の中には適切でない方法もあるかもしれません。
後に詳しく調べた記事は書こうと思います。
カレーリーフの説明
カレーリーフはインドではその辺に自生しているような身近な植物で環境が良ければ4m以上の高さになり、鉢植えでもうまく育てれば3mくらいにはなるようです。
インドは一番北でも関東くらいの暖かさがあり、南では沖縄を超えてフィリピンくらいの位置にあるので平均しても日本よりは暑い国です。そのためカレーリーフはできるだけ暖かい場所で育てる必要があります。しかしある程度寒さにも耐えられるようで冬でも0℃以下にならないよう場所であれば育てられます。
観察記録
2018年3月 購入後植え替え
ネットで3株購入しました。購入時は暖かくなってきた頃ですがまだ肌寒い気候でした。初めはそれぞれ小さいポットに入っていたので上記の写真のように大きな鉢に土を足して移し変えました。
カレーリーフは水はけの良い土壌を好むらしいので小粒の赤玉土7割に腐葉土3割を混ぜたものがいいようですがこの時は赤玉土が足りなかったので半々くらいの割合で使いました。
水はあげすぎないように土の表面が乾いたら適度にあげていました。
2018年7月 少し成長
購入後4カ月ほど経ちましたが外に出していて寒いためかあまり育っていません。購入してから外に置いていましたが7月くらいまでは出来るなら室内に置いてあるほうが大きく育つような気がします。
7月に入ると暑くなったので水は毎日のように下から流れるくらいにたっぷりとあげました。
写真を撮るのを忘れてしまいましたがこの後さらに気温が上昇したため今までの成長が嘘のように急成長しました。
2019年2月 成長後の冬
夏が過ぎ冬になりました。
3株買いましたが初めは同じ大きさでしたが約一年経ってかなり成長に差が出ました。環境は同じだったので成長の差は個体の差だと思われます。かなり大きくなり葉っぱを取ることもできましたが、まだ若い個体なのでどのように育つがわからず葉っぱは取りませんでした。
夏が終わって寒くなり成長が止まったら、日の当たる室内に入れておきました。室内に入れていても寒い時期が続くと葉が黄色っぽくなり葉が閉じて元気がないような見た目になりました。
成長して幹が太くなれば雪や雨を避ければ外でも越冬できるようです。
水は成長が止まれば土を少し掘って乾いているようであれば全体が湿る程度にあげました。
2019年3月 葉が落ちる
冬を超えることができましたが黄色くなった葉っぱが自然と落ちてきました。
これは生体の防御反応で自ら葉を落とすことで水分の蒸発を防いだりするために起こる現象のようです。どうやら成長が止まったら葉は落としてしまってもいいようです。
2019年3月16日 葉を切ってみる
3つの株とも葉が落ちましたが葉が一番残っている1つだけ残して2つは試しに枝をハサミで全て切ることにしました。
このように枝がなくなりました。
成長の遅い鉢も枝を切りました。こっちはすでに新しい芽が出ています。
2019年3月23日
枝を切ってから一週間後大きい株も新しい芽が出てきました。たぶん枝を切らなくても芽は出てきたと思います。前年の反省を生かして夏になるまでは部屋の中で育てることにしました。
2019年4月18日
4週間後芽が開いて葉が増えました。
同じ日ですが成長の遅い鉢はすごく葉が出ていました。
さらに枝を切らなかった鉢は葉が増え、花のつぼみができました。
2019年5月1日
5月になり花が咲きました。その間に枝を切った鉢にもつぼみができましたが成長の遅い鉢にはつぼみはできませんでした。
花は小さく一輪は小指の先くらいの大きさです。こんなに小さい花ですが匂いが強く花が咲いている期間は部屋の中が花の匂いで満たされていました。花の匂いは百合のような甘い匂いで悪い匂いではありません。
全体の花が開いたら花粉がつくように軽く花を揺らしてみました。
2019年5月15日
2週間程度で花が小さな実になりました。
2019年6月2日
暑くなり成長が早まってきたので大きな鉢に変えることにしました。
鉢から取り出すと根が鉢全体にびっしりと成長していました。カレーリーフは根が弱いようなので根はいじらないでそのまま大きな鉢に植え替えをします。
植え替えが終わった画像です。10号の鉢に植え替えました。カレーリーフは大きな鉢であるほどに根が張って大きく育つようです。
植え替えてから思いましたがもう少し大きな鉢にすればよかったと思います。
2019年6月3日
花が全て終わると脇から新しい芽が出てきました。実が大きくなっている物もありますが全ての花に実はできず、実ができても小さいうちに落ちてしまうことが多く残った少数の実に栄養を集中させているようでした。花が咲いている時に揺らしただけなので筆などで花粉をつければ実ができる量は増えるかもしれません。
新しく出た芽は花の咲いた枝の根元から出て別の枝になっていきます。
室内に置いていましたが梅雨が終われば外に出します。
とりあえず縦に成長させたかったので下にある葉をある程度収穫しました。
株が若いうちはあまり葉を取ってしまうと成長が遅くなるので適度に間引くようにする方がいいようです。大きくなれば切っても次から次へと新しい葉が出てくるのでたくさん間引いた方が日当たりもよくなり成長しやすくなるのでたくさん収穫できるようになります。
2019年8月3日
夏になり気温が上がり日差しも強い日が続きましたがカレーリーフは暑いほうが成長するのでぐんぐん成長していきます。ただし観察した感じでは直射日光が強すぎると元気がなくなるようなので、8月で日当たりがよい場合には1番日が当たる時間帯に少し日陰に入れるかすだれなどで半日陰のような状態にした方が成長がよくなると思います。
新しい芽がかなり伸びた頃、実をつけ始めて3ヶ月後にやっとタネとして使えるくらいに実が育ちました。最初は緑色でしたが熟すと黒になり触ると柔らかくなっていればタネとして使えるようです。
この鉢の花は30以上咲きましたが結局実が熟したのは1つだけでした。もう一つの鉢もたくさん花が咲きましたがこちらは熟した実は2つで合計3つのタネができました。3つのカレーリーフを購入して3つのタネができましたが1年目なのでタネが出来ただけマシだと思います。またカレーリーフの実には毒があるそうなので食べないように注意してください。
取れたタネの成長は別の記事に書いておきます。
2019年12月23日
また冬になり成長が止まったので3つ共かなりの葉っぱを収穫しました。
手前の株は成長が遅く花は咲きませんでした。
この株はタネが1つ取れ、その後二股に成長しました。中間で別れているところに花が咲いていました。
わかりにくいですが奥の株はタネが2つ取れて、そのまま上に高く成長しました。およそ中間の少し曲がったところに花が咲いていたと思います。
そして今年からは少しでも根を成長させたいので簡易の温室のような物をコーナンで買ってきて日が当たる場所に置いてあります。続く
観察のまとめ
簡単に観察結果をまとめます。
- 育てる場所
日当たりがよく冬でも0℃以下にならないできるだけ暖かい地域か場所
- 植え替え
暖かい時期に行う。鉢は大きいほうが大きく育つ。
- 土
水はけの良い土(小粒の赤玉土7割に腐葉土3割)
- 水やり
春秋 水は土の表面が乾いたらあげる。
夏 直射日光が強い場合は当たる時間帯に少し日陰に入れるなどする。
水は毎日のように下から流れるくらいにたっぷりとあげる。
冬 水は土の内部が乾いたら少量あげる。
- タネ
実は黒く柔らかくなったらタネとして使える。
- その他
2年目くらいまでは寒い時期は室内に入れる。幹が太くなれば雪や雨を避けて外でも越冬できる。
葉が落ちるようであれば枝を根本から切っても構わない。
おわりに
今回の観察結果は特に知識なく育てているので間違ったこともあるかもしれません。しかし2年を過ぎても元気に育っているので悪いことはしていないようです。参考にしてみてください。
現在もカレーリーフは育てていますので随時記事は公開したいと思います。